2026年04月 | マラソン速報

マラソン速報

マラソンや駅伝、ジョギングなど陸上競技に関連する2ch(5ch)記事やTwitterのまとめサイトです。いつもコメントありがとうございます。

注目記事

オススメ最新記事

    2026年04月

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    35km地点で小雪が舞い始めた。体温がじわじわ奪われていく感覚。沿道から聞こえる「がんばれ!」の声が、かすんで遠くに感じられた。それでも足を止めなかったのは、沿道のおっちゃんが差し出してくれたアメちゃんと、太鼓のドドンという振動が腹の底まで響いたからだ。これが私の大阪マラソン2025、フルマラソン初完走の記憶である。

    2025年2月24日、大阪マラソンは最高気温5度、スタート時の気温3.6度という極寒のコンディションで幕を開けた。出走者数は32,727人。完走率95.7%という数字だけ見れば大体の人が走りきれたように思えるが、体感はまったく別物だった。今回はこのスペシャルな一日を、エリートの結果速報からど市民ランナーのリアルな体験談、運営面の本音まで、参加者目線で徹底的に振り返っていきたい。


    エリートの結果がとにかく凄かった件

    結果を先に書いておく。男子優勝はエチオピアのイフニリグ・アダンでタイムは2時間05分37秒の大会新記録。だが、この日一番の衝撃は2位に入った近藤亮太選手だ。近藤選手は三菱重工所属で、今回が初めてのマラソン。その初マラソンで叩き出したタイムが2時間05分39秒である。これは初マラソン日本最高記録。しかも40km過ぎまで優勝争いを繰り広げ、ゴール手前200mで逆転を許すというドラマ付きだ。

    私は市民ランナーとしてこのタイムを聞いたとき、正直、人間業とは思えなかった。1kmを3分ペースで42kmぶっ通す感覚なんて想像もつかない。さらに6位には青学大の黒田朝日選手が2時間06分05秒で入り、日本学生新記録を樹立。黒田選手はシューズに星を7つ描いて出走していた。2月に亡くなった青学大のチームメイト、皆渡星七さんの名前を胸に刻んでの激走だったという。このエピソードを知ったとき、記録の裏にある熱い想いに思わずジーンときた。速さだけじゃない、いろんな想いがこの大会には渦巻いていたのだ。

    私のレース当日、すべてが寒さとの戦いだった

    午前3時に起床。緊張でほとんど眠れず、ホテルの部屋でカロリーメイトをかじりながら窓の外を見ると、街灯に照らされた路面が妙にキラキラしていた。凍結はしていないが、冷たい風がガラスを震わせている。テレビの天気予報を確認すると午前7時の気温は2度、9時のスタート時点で3.6度。雪がちらつくかもしれないとアナウンサーが言っていた。これはやばい。普段は愛用しないアームウォーマーとネックゲイターを急遽バッグにねじ込んだ。

    会場について最初に度肝を抜かれたのはトイレの大渋滞である。大阪城公園に設営された仮設トイレは男性用でさえ50人以上の列。公衆トイレに至っては100人×10列くらいの大パニック状態だった。寒空の下20分以上並んで順番を待つ間、足の指先から感覚が消えていく。レース前にしてすでに「この大会、完走どころじゃないかも」と弱気が顔を出す。なんとか用を済ませて自分のブロックに並んだが、ここから号砲まで再び40分。震えながら待つしかなかった。周りを見ると、その辺で売ってる使い捨てカイロをあちこちに貼りまくっているランナーがめっちゃ多い。私も慌てて腰に二つ貼ったが、それでもスタートラインに立ったころには両手の感覚がほぼなかった。

    9時15分、号砲。ウェーブスタートでゆっくり前に進み、大阪府庁前を通過するころにはようやく少し体が温まってきた。御堂筋を北上し、中之島、大阪ドーム方面へ抜けるフラット基調のコースだが、最初の5キロはとにかく人の波で転倒しないように走るのが精一杯。これは大規模市民マラソンあるあるである。自分のリズムを掴めたのは10kmを過ぎてからだった。

    エイドと沿道のリアルな支え

    大阪マラソンのエイドはバリエーションが豊富だ。バナナやパンといった定番に加え、地元企業提供のたこ焼きやラーメン、飴ちゃん、お漬物などが出ていたとの噂だが、私は正直バナナと給水だけで精一杯。極寒すぎて固形物を受け付ける余裕がなかった。ただ、15km地点あたりで沿道の女性が手渡してくれた塩飴だけは別格だった。冷え切った口の中でじんわり広がる甘じょっぱさが、凍えかけた脳をカッと覚醒させたのを覚えている。

    沿道応援は「110万人」と公式発表されているが、これは伊達じゃない。御堂筋のオフィス街ではスーツ姿のビジネスマンが手を振り、道頓堀界隈では仮装集団が熱狂を盛り上げる。太陽の塔、アフロ軍団、カニ、カオナシ。ミャクミャクの着ぐるみや被り物もやたら多くて、大阪・関西万博を肌で感じた。あのミャクミャクは元気が出るというより、ちょっと奇妙で逆に頭が冴える。30kmすぎると足が鉛のように重くなり、何度か歩きそうになったが「もうちょいやで! 足、前に出せ!」というおっちゃんの野次とも違う絶妙な掛け声でどうにか持ち直す。あれは大阪ならではの温かさだと思う。


    問題の40km、そこには罠があった

    コースは全体的にフラットで走りやすいと言われるが、実は40km手前に注意ポイントがある。大阪城公園へ向かう手前のガード下で、短いが急な下り坂を一気に降り、そこからまた上るのだ。一度緩んだ脚にこのアップダウンは本当に鬼だった。私の前を走っていたランナーが数人、ここでついに足を攣って立ち止まった。「あと2kmちょっとなのに…」と呟きながら壁に手をつく姿を見て、胸が痛んだ。私も危なかったが、沿道の太鼓隊が打ち鳴らすド迫力のリズムに背中を押されるようになんとか上りきった。

    ゴール地点の大阪城公園に入った瞬間、天守閣が見えて涙が出そうになった。タイムは3時間57分22秒。ぎりぎりサブ4達成である。目標としていた4時間切りができた嬉しさで、寒さも疲労も一瞬吹っ飛んだ。しかしこの直後、本当の試練が待っていた。

    荷物受け取り2時間待ちという悪夢

    ゴール後に渡されたフィニッシャータオルとメダルにテンションは上がったが、係員に誘導されてたどり着いた荷物受け取りテントで、私は絶句した。人がまったく動いていない。AからCブロックのランナーがほぼ同時刻にゴールしたため、手荷物引き渡しが大渋滞を起こしていたのだ。気温は相変わらず5度以下。汗冷えしたランニングウェアの上に羽織るものはなく、震えながら2時間近く待つ羽目になった。周りでは「新幹線の時間が…」と焦る人、あまりの寒さに具合が悪くなる人が続出。あれは本当に危なかった。私も早く着替えたくてうずうずしながら、太ももがガクガク震えるのを止められなかった。

    運営評判と向いている人・向いていない人

    あとからRUNNETの大会評価を見て納得した。平均点は54.7点とかなり厳しい数字。原因は明らかにトイレ不足と荷物受け取りの大混乱だ。ボランティアスタッフの方々は本当に親切だっただけに、これは運営側の構造的な問題だと感じた。猛暑よりマシかと思いきや、極寒は極寒でリスクが大きい。防寒具を捨てる前提の装備で走ると、ゴール後に凍えるというわけだ。

    さて、ここからは本音のアドバイスである。大阪マラソンは「自己ベストを狙いたい人」と「お祭り気分を楽しみたい人」にはかなり向いている。コースは平坦だし応援は熱い。一方で「待ち時間が苦手な人」「極度の寒がり」には辛いかもしれない。スタート前後はとにかく並ぶ覚悟が必要だ。2026年に向けてエントリーを考えているなら、使い捨てカイロの大量持参と、ゴール後の着替えを預け荷物より先に出せる小さなウィンドブレーカーを腰に巻いて走るのが正解。注意点はここに尽きる。防寒だけは絶対に舐めてはいけない。

    自己ベストを更新できた喜びと、沿道の底抜けの明るさは一生モノの思い出だ。ゴール後にあれだけ震えたのに、今では「また出たい」と思っている自分がいる。それこそが大阪マラソンの魔力なのかもしれない。もし来年エントリーするなら、スタート前に飲む味噌汁のありがたさと、荷物受け取りの執念を誰よりも知ったランナーとして、今度はもっと余裕を持ってミャクミャクを探しながら走りたいと思う。


    大阪マラソン2025 結果速報と現地レポート|サブ4達成の全記録

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    発売から約3ヶ月、毎日Galaxy S25 Ultraをメイン機として使ってきた。前モデルのS24 Ultraから乗り換えた立場として、実際のところどうだったのか。スペック表だけでは伝わらない、使ってみて初めてわかったリアルな感想を正直にまとめた。購入を迷っている人の参考になればと思う。


    手に取ってまず感じたのは「軽くなった」という素直な驚き

    届いた段ボールを開け、実機を持ち上げた瞬間、思わず「あれ、軽いな」と声が出た。前モデルのS24 Ultraが232g、今作は218g。数字にするとたった14gの差でしかない。でもこの14gが、長時間の片手持ちや寝転がっての視聴ではっきり体感できる違いを生んでいる。指にかかる負担が明らかに減っていて、小指の付け根にスマホの跡がつくことも少なくなった。

    筐体はチタニウムフレームを採用していて、手触りはさらっとしている。購入したのはチタニウムジェットブラック。前作で気に入っていたツートンカラーの背面ではなくなったのは少し寂しいが、統一感のあるマットな質感は高級感があって嫌いじゃない。ただ「ブラック」というより濃いグレーに近い色味なので、真っ黒を期待すると肩透かしかもしれない。

    ディスプレイは反射防止が本当にすごい

    6.9インチの大画面は美しさに圧倒される。特に反射防止コーティングの効果は絶大で、カフェの窓際や屋外のベンチで画面を見たとき、自分の顔や背後にあるものが映り込まないことに感動した。前作までは仕方なく輝度を最大にしていた場面でも、自動調整のままで十分視認できる。これは店頭でサッと触っただけでは気づきにくい、日常的に使ってこそ実感できる進化だ。

    画面は完全フラットになり、エッジ部分の誤操作がなくなったのも嬉しい。何より保護フィルムの選択肢が格段に増えた。以前は曲面対応の高価なフィルムしか選べず、貼るのも一苦労だったが、今は一般的なガラスフィルムが使える。

    カメラは「全部入り」だけど、全部が完璧ではない

    カメラの構成はメイン2億画素、超広角5000万画素、そして3倍と5倍の光学ズームだ。旅行先の鎌倉で風景写真を撮りまくったので、その体験を正直に書く。

    まず超広角カメラの進化ははっきりわかる。これまで1200万画素だったものが5000万画素に上がり、遠景の木々の葉や寺院の瓦の細かい模様まで潰れずに残るようになった。大仏さまを下から見上げる構図で撮ったとき、空のグラデーションと建造物の質感が両方とも破綻せず描写されたのには素直に感心した。

    5倍ズームと10倍ズームの実用度は高い。修学旅行生で賑わう小町通りで、離れた場所にある面白い看板を5倍で切り取った写真は、SNSにアップしても解像感が十分で「これスマホで撮ったの?」と言われた。10倍でも手ブレ補正が効いていて、晴天の屋外ならかなり使える。

    ただ、3倍ズームだけは残念なのが正直なところだ。夜景モードで撮るとノイズが目立ち、昼間でも条件によっては眠い絵になる。センサーが数世代前のものを使い回しているという指摘をネットで見かけたが、なるほどと納得してしまった。ポートレート撮影でよく使う画角なだけに、ここは次世代で本気で刷新してほしい。

    夜の撮影はナイトグラフィーのおかげでびっくりするほど明るく写る。ただし明るすぎて昼間のような写真になることもあり、夜景らしい雰囲気を残したいときは露出補正をマイナスに振るなど一手間必要だ。色味もやや派手に出がちなので、自然な描写が好みなら設定で彩度を下げたほうがいい。

    動画で特筆したいのは「オーディオ消しゴム」機能だ。子どもの運動会で撮影した動画から、周囲のざわざわした話し声や風切り音をかなり除去できた。歓声や実況アナウンスは残しつつ、ノイズだけを削ってくれるので、後から見返したときの満足度が段違いだった。


    Galaxy AIは想像以上に生活に溶け込んだ

    購入前はAI機能を「まあ、おまけだろう」と思っていた。でも今では、これが無い生活に戻りたくない。

    一番使っているのは「かこって検索」だ。SNSで見かけた気になるバッグや、友人から送られてきた写真に写っている店の名前などを、画面をぐるっと囲むだけで即検索できる。いちいち画像を保存してGoogleレンズを起動する手間がなくなったのは想像以上に快適だ。

    オフライン翻訳も海外出張で本当に助けられた。機内モードのまま韓国語のメニューをカメラにかざすと、その場で日本語に置き換わる。大げさではなく、この機能を目当てに買ったという人がいるのも理解できる。

    Gemini Liveを使って音声でスケジュール確認やアラーム設定をすることも増えた。ただ、まだたまにこちらの意図を読み違えることがあり、複雑な指示には対応しきれない。発展途上ではあるが、未来の一端を先取りしている感じは楽しい。

    朝起きるとロック画面に表示される「Now Brief」は、天気、予定、前日の睡眠スコア、今日のエナジースコアをサマリーしてくれる。最初は便利だと思ったが、忙しい朝には情報量が多くて結局スワイプして消してしまうことも多い。ここはもう少しカスタマイズできるとありがたい。

    バッテリーと充電、正直もう一声ほしかった

    5000mAhのバッテリーは前作から据え置きだ。丸一日は余裕で持つが、「2日は充電いらず」とまではいかない。朝7時に満充電で家を出て、通勤中に動画を観て、日中はウェブ会議やSNS、昼休みにゲームを少々、帰宅後にまた動画を流すと、22時頃には残量15%前後というパターンが多い。ヘビーユーザーなら夕方に継ぎ足し充電したくなるだろう。

    45W充電は速くて、30分で65%くらいまでは回復する。ただ45W対応の充電器は別売りだ。2万円以上するスマホに充電器が付属しないのは、環境への配慮と言われてもどうにも納得しづらい。

    買う前から気になっていたSペン、使ってみてどうだったか

    SペンはS24 UltraにあったBluetooth機能が省かれ、リモートシャッターとして使えなくなった。これは明確なデウンドスペックだ。とはいえ、手書きメモやイラスト用途にはまったく問題がなく、画面オフの状態からさっと取り出してメモを取れるのは相変わらず便利。会議中にノートを取りながらアイデアを走り書きするスタイルが習慣化している身としては、やはりSペンが無い機種には戻れない。


    結局のところ、向いている人とそうでない人がはっきりしている

    S25 Ultraは尖った一台ではない。カメラもバッテリーもAIも、派手な飛躍よりは着実なブラッシュアップという印象だ。

    こんな人には自信を持って勧められる。AI翻訳やかこって検索といった最新機能を使い倒したい人、大画面でとにかく動画やゲームを楽しみたい人、Sペンを日常的に活用するビジネスパーソンや学生、そして2年以上前の機種からの買い替えを検討している人だ。

    逆に、S24 Ultraユーザーで「カメラが劇的に変わった!」と期待するなら、今回はスルーでもいいかもしれない。特に3倍ズームの画質に不満がある人は、むしろ気になる点がそのまま残っているからだ。また、コンパクトな端末を求めている人には、この6.9インチはやはり大きすぎる。価格も20万円を超えてくるので、「とりあえず最新を」と手を出すには重い買い物だ。

    3ヶ月使って感じたのは、S25 Ultraは「毎日使う道具」としての完成度がとてつもなく高いということだ。派手さより信頼感。カタログスペックではなく、日々のストレスを減らしてくれる体験にこそ、この端末の価値が詰まっている。

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    走り始めたばかりの頃、私は派手なデザインと値段だけでシューズを選び、2週間で膝を痛めた。せっかくのランニング習慣も痛みとともに消え去り、しばらくは走ること自体を諦めていた。その後、たまたま入ったランニング専門店で足型を測ってもらい、「あなたは幅広のオーバープロネーション気味ですね」と言われて初めて、シューズが合っていなかっただけだと気づいたのだ。それからいろいろなシューズを試しまくり、気づけば13足以上を履き潰しながら走るようになった。ここでは、実際に走って感じたリアルな感想と、選び方の本質を包み隠さず伝えたい。


    失敗から学んだ、シューズ選びの3つの鉄則

    買い物へ行く前に、必ず押さえておきたいことがある。それは、目的の明確化、正しいサイズ感、そして自分の足のクセを知ることだ。この三つが揃わないと、靴棚の肥やしを作る羽目になる。

    まず、目的をはっきりさせてほしい。近所をのんびりジョギングしたいのか、フルマラソンで自己ベストを狙いたいのかで、選ぶモデルはまるで変わる。ゆっくり長く走りたいならクッション性と安定性が命だし、スピードを求めるなら軽さと反発力が正義になる。何となく「とりあえず有名なやつ」で買うと、私のように必ず悲鳴をあげる。

    次にサイズ感。長さだけでなく横幅と甲の高さがとても大事で、ここでつまずく人はかなり多い。つま先には最低でも指一本分の余裕を持たせ、横幅は指が自然に開ける程度にゆったりしたものを選ぶ。それでいて、かかとがカポカポ浮かないことも絶対条件だ。メーカーごとに同じサイズ表示でも幅の規格が異なり、一般的に「2E」が標準幅だが、最近は「ワイド」「4E」など幅広展開も充実している。私は甲高・幅広の足なので、紐を緩めずに履けるタイプでないと30分も走ればしびれてくる。

    そして、見落としがちなのがプロネーション。着地時の足首の傾きには、内側に倒れ込むオーバープロネーション、外側に逃げるアンダープロネーション、真っ直ぐなニュートラルの3タイプがある。自分のタイプを知る一番簡単な方法は、古い靴底の減り方を見ること。内側の踵が極端に減っていればオーバープロネーションの可能性が高く、それを補正する安定性重視のシューズが必要になる。専門店で足圧測定をしてもらうと一発でわかるので、初心者ほど一度は足型を見てもらったほうがいい。


    私が実際に履き倒したモデルと、忖度なしの本音

    ここからは、実際に私が50km以上走って評価したシューズを、目的別に紹介していく。良いところだけでなく、「困った点」や「どんな人に向くか」までしっかり書くので、選ぶときの参考にしてほしい。

    まず、クッションの異次元体験を味わいたいなら、アシックス「ゲルニンバス 25」だ。このシューズを初めて履いた時は、衝撃が吸収されるというより、足全体が雲に包まれて前に進むような感覚だった。本当に柔らかくて、長い距離のジョグでも脚へのダメージを感じにくい。遅いペースでじっくり走る、あるいはダイエット目的で膝を守りたい人には理想に近い一足だ。ただ、柔らかすぎて路面からの反発がわかりにくく、スピードをあげると脚が沈み込んでしまい、推進力に変わりにくい。ペース走やレースには不向きで、あくまでも「快適ジョグ専用」と割り切る必要がある。また、ふわふわした感覚が苦手で、しっかり地面を蹴りたい人にはストレスになるかもしれない。

    一方、安定性とクッションの黄金バランスを求めるなら、アシックス「ゲルカヤノ 30」は外せない。これは本当に別物だった。前作から大きく進化し、まるで新しいコンセプトのシューズだ。かかと全体が吸い付くように包み込まれ、オーバープロネーション気味の私でも膝が内側に入りすぎない。30km走っても膝周りの違和感がまったくなく、こんなに安心して走れるのかと感動した。初めてフルマラソンに挑戦する方や、とにかく怪我をせずに走り続けたい人には、多少値が張っても投資する価値がある。ただし、決して軽いシューズではなく、通気性も普通なので真夏は少し蒸れる。スピード練習というよりは、距離を踏むための信頼できるパートナーだ。

    コスパを考えつつ、あらゆるシーンをそつなくこなしたいなら、アシックス「GT-2000 13」が頼りになる。雑誌の比較テストでも高評価を得ているだけあって、クッションは柔らかすぎず硬すぎず、安定感はゲルカヤノよりは控えめだが、軽いミドル走なら十分に感じられた。これといった尖った癖がないからこそ、走り方を選ばないのだろう。初めてのランニングシューズとしても間違いは起きにくい。困った点を挙げるとすれば、感動的な走りの高揚感は薄く、「可もなく不可もなし」と感じる瞬間があること。だが、毎日の練習を淡々と積み上げるタイプの人にとっては、これほど手の掛からない相棒はいない。

    ナイキ好きなら「ペガサス 41」も試してみてほしい。反発性が高く、芯のあるクッションが走りにリズムをくれる。エアユニット特有の弾む感覚があるので、ちょっとテンポを上げたいときに気持ちよく加速できる。私は短めのロードワークや、少し刺激を入れたい日の練習でよく使った。難点は、足幅がやや細めに感じられること。私の足では長時間のジョグで小指の付け根が擦れて痛くなり、テーピング必須だった。足の形が細めで、しっかりした履き心地が好きな人にはかなり合うはずだ。

    クッション性で対抗するなら、ニューバランス「Fresh Foam X 1080 v13」も評価が高い。たしかにゲルニンバスより軽く、ふわっとした感触は走り出した瞬間に気持ちいい。しかし、私には合わなかった。アーチサポートが強く、土踏まずに異物が当たるような圧迫感があり、10km走ったところで靴擦れができてしまったのだ。幅広・甲高の足だと、どうしても中足部辺りに違和感が出やすい。試着の段階で、内側の盛り上がりが痛くないかどうか、実際に数分間走り回らせてもらうことを強く勧めたい。

    最後に、初心者には絶対に勧めないが、あえて書いておきたいのがアディダス「アディゼロSL」だ。確かに値段は安く、軽量で地面をダイレクトに感じられる。しかし、私が履いた限り、クッションはかなり硬めで、舗装路をゆっくり走ると足裏と膝に衝撃が蓄積していく感覚がある。これは、ある程度脚力のあるランナーがスピード練習や筋力強化のために使うシューズで、フォームが未完成の初心者が履くと、私の最初の失敗の二の舞になる。価格だけに釣られてはいけない。

    走り続けるための、買い方と履き方の注意点

    良さそうなシューズを見つけても、購入時のひと手間で天国と地獄が分かれる。まず、試着は必ずランニング用のソックスを履いていくこと。普段の薄い靴下で合わせると、実際に走るときに圧迫感が出てしまう。専門店であれば、トレッドミルで試走させてくれるので、店内の数歩だけで判断しないこと。特にニューバランス1080のようにアーチにクセがあるモデルは、歩くだけでは気づかなかった痛みが走り出すと顔を出す。

    また、トップ選手が履いている厚底カーボンシューズに憧れる気持ちは痛いほどわかるが、最初の一足には絶対に止めたほうがいい。あれは推進力と軽さを極限まで追求した結果、安定性やサポート力が削ぎ落とされている。脚の軸がしっかりしていないと簡単にバランスを崩すし、長く履けるものでもない。まずは安定性とクッション性を備えたモデルでしっかり脚を作り、そこから履き分けていくのが鉄則だ。

    そして、意外と軽視されるのが買い替えのタイミングだ。見た目が綺麗でも、ソールの反発性は500km〜800kmを目安に落ちてくる。走っているのに妙に疲れやすくなったり、膝に鈍い痛みを感じるようになったら、シューズの寿命を疑ってほしい。私も「まだ履ける」とケチって痛めた経験がある。


    結局、あなたに最適な一足はこれだ

    数多のシューズを試してきて痛感するのは、正解は足の数だけあるということ。誰かの「最高」が、自分の快適とは限らない。だからこそ、自分の目的を見つめ、きちんと試着し、自分の感覚を大切にしてほしい。迷ったら、まずは安定性の高いアシックス「ゲルカヤノ 30」や「GT-2000 13」、あるいはナイキ「ペガサス 41」あたりから試し始めるのが間違いない出発点だ。そこから、もっと柔らかさが欲しければ「ゲルニンバス 25」に手を伸ばせばいい。私のように、最初から見た目と値段で買わなければ、ランニングはもっと楽しく、もっと長く続けられる。あなたの走りを台無しにする前に、今日こそ正しい一足に出会ってほしい。

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    走り始めて7年、これまでに購入したランニングシューズは20足を超えました。最初の頃は「軽くてカッコいい」だけで選んで膝を痛めたり、ネットの評判だけを信じて買った靴が足に合わずタンスの肥やしになったりと、失敗の連続。そこから専門店に通い、試し履きを重ね、ようやく自分なりの「当たり」を掴めるようになりました。この記事では、そんな実体験をもとに、本当におすすめできる14足を本音でレビューします。


    初心者が最初に手に取るべきクッションの重要性

    走り始めたばかりの頃、私はとにかく軽量なシューズを求めていました。某有名メーカーの薄底レーシングフラットを履いて10km走った結果、翌週は膝の外側が痛くて階段を降りられない事態に。整形外科で「ランナー膝」と診断され、医師から言われたのが「脚力がないうちはクッションで守らないとダメージだけが残る」という言葉でした。体重の約3倍の衝撃を毎歩受け止めるランニングでは、初心者こそ厚底で衝撃吸収性の高いモデルを選ぶのが故障予防の鉄則。この教訓から、今は「まず足を守る」を基準にシューズを選んでいます。

    ジョギング用おすすめ5足 日常ランが快適になるモデル

    HOKA「CLIFTON 10」

    足底痛に悩まされていた時期、藁にもすがる思いで購入したのがクリフトンでした。初めて履いて1km走った瞬間、かかとからつま先へ流れるような重心移動のスムーズさに驚き、足底の痛みが嘘のように消えていきました。ロッカー構造が自然に足を前に運んでくれるため、疲れてフォームが崩れがちな後半でもペースを維持しやすい。やや横幅がタイトに感じる人もいるので、試着で確認するのが安心です。

    ASICS「NOVABLAST 5」

    走っていて思わず笑顔になったシューズは後にも先にもこれだけ。トランポリンのような反発感で、着地のたびにポンポンと弾む感覚がクセになります。アップダウンのある公園コースで試したところ、上り坂でも沈み込みすぎず、推進力が失われませんでした。ただ、独特の高反発がかえって不安定に感じる人もいるようで、足首の弱い方は注意が必要です。

    ASICS「GT-2000 14」

    「安定感を確保しつつ弾みも欲しい」というわがままを叶えてくれた一足。ガイドソールのサポートが優しく、長距離でも足裏の疲労が少なく済みました。初心者〜中級者の脚づくりに最適で、シューズに頼りすぎず自然な走りを覚えたい人に向いています。

    Saucony「RIDE 18」

    シューズアドバイザーの勧めで試したところ、ソフトなのに沈みすぎない絶妙なバランスに感動。特に舗装路でのんびりとしたジョグを楽しみたい日に履くと、足へのダメージが驚くほど軽減されます。見た目の地味さが唯一のマイナスですが、履き心地の良さは折り紙つきです。

    On「Cloudmonster 2」

    スイス生まれの穴あきソールが気になって購入。見た目以上にクッションが厚く、硬いアスファルトの上でも足裏への突き上げを感じません。初めてOnを履くならまずこれ、と言われるのも納得の守備力。ただし穴に小石が挟まることがあり、砂利道では多少気を使います。

    テンポ走・スピード練習用おすすめ3足 一段上の走りへ

    adidas「ADIZERO EVO SL WOVEN」

    2025年、SNSで話題になりすぎて思わずポチった一足。軽くて反発が強く、履いただけで走り出したくなる推進力があります。インターバル走で400mを何本か試したところ、脚の回転がいつもより明らかに速くなっているのを実感。ただ、アッパーの耐久性が少し心配で、長く使うには丁寧な扱いが必要に感じました。


    ASICS「MAGIC SPEED 5」

    カーボンプレート入りなのに安定感が高く、ハーフマラソンのペース走で頼もしい相棒になりました。プレート特有の硬さがやや残るため、ゆっくりジョグには不向き。あくまでスピードを出したい日に限定して使うのが正解です。

    Nike「VOMERO PLUS」

    普段はキロ6分台の私が、このシューズを履いたら自然とキロ5分30秒までペースアップしていました。ズームXの反発と分厚いクッションの組み合わせは魔法のよう。ただ、厚底ゆえにコーナーでやや不安定さを感じたので、曲がりくねった道より直線コース向きです。

    レース用・普段履き兼用など幅広く使える6足

    Nike「VAPORFLY 4」

    フルマラソンで記録を狙うために投入。軽さと反発は言うまでもなく、衝撃吸収も十分で、レース後半の脚の温存に貢献。ただし価格が高く、練習でガンガン使うのは躊躇するため、本番用にとってあります。

    adidas「ADIZERO ADIOS PRO 4」

    柔らかなミッドソールとロッカー形状で、着地から蹴り出しまで無駄がありません。サブ4ペースのイーブン走行で試した際、終盤まで同じリズムを刻めたのが収穫。私の足幅では少し窮屈で、ハーフサイズアップが正解でした。

    HOKA「BONDI 9」

    リカバリーデイからテーマパークまでこなす万能選手。巨厚ソールは安定感が抜群で、1日中歩いても疲れにくい。ランニングシューズに見えないシンプルなデザインのおかげで、普段の服装にも合わせやすく、旅行には必ず持っていきます。

    New Balance「Fresh Foam X 1080 V14」

    「雲の上」と表現したくなるモチモチとした感触が特徴。最初は柔らかすぎて推進力不足かと思いましたが、疲れた脚のリカバリージョグにはこれ以上ない快適さ。デザイン性が高く、街履きとしての使用頻度が一番多いかもしれません。

    Topo Athletic「PHANTOM 4」

    専門店のスタッフに「クリフトンを超えるかも」と言われ、半信半疑で試着。ワイドなトゥボックスで指が伸び伸び動き、ソフトなのに安定感がある不思議な履き心地でした。まだ知名度は低いですが、足幅が広い人にはぜひ試してほしい一足。

    ALTRA「TORIN 7」

    ゼロドロップの自然な履き心地を味わいたくて購入。ふくらはぎへの負荷が増すため、慣れるまでは短い距離から始める必要がありました。慣れてしまえば自分の足で走っている感覚が強く、フォーム改善を目指す人には良い選択です。

    後悔しないための購入ステップ

    ネット購入で失敗したのは一度や二度ではありません。特に痛かったのは、レビュー評価の高い某モデルを通販で買って、足の甲が圧迫されて5分も走れずに返品した経験。それ以来、必ず実店舗で試し履きをするか、サイズ交換無料のサービスを利用するようにしています。試着の際は、かかとをぴったり合わせてつま先に指一本分の余裕があるかを確認し、実際に店内を少し走らせてもらいましょう。厚手のランニングソックスを持参すると、より本番に近いフィッティングが可能です。


    自分に合う一足を相棒に

    走り方も足の形も人それぞれ。だからこそ、誰かの「ベスト」が自分に合うとは限りません。この記事で紹介した実体験が、あなたのシューズ選びの参考になり、走る楽しさを感じるきっかけになれば嬉しいです。まずは気になる一足を試着するところから、新しいランニングライフを始めてください。

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    走り始めて7年。最初はただの健康維持だったのに、気づけば月に200km走る生活になっていた。その間、履き潰したランニングシューズは20足を超える。安易に選んで後悔したこともあれば、一足で走るのが楽しくなったこともある。この記事では、そんな実体験をもとに、本当に良かったシューズだけを厳選して紹介したい。


    スニーカーで走っていたら膝を壊した話

    ランニングを始めたばかりの頃、僕は普段履いているスニーカーで走っていた。数千円の、ファッション目的で買ったやつだ。最初の2週間は何ともなかったのに、1ヶ月を過ぎたあたりから左膝に違和感が出始めた。走り終えた夜、階段を降りるときにズキッとくる。それでも「走り方が悪いんだろう」と続けていたら、ついに歩くのも辛くなった。

    整形外科の先生に「どんな靴で走ってるの」と聞かれ、スマホで写真を見せると「それはランニングシューズじゃないね」と一言。衝撃吸収の仕組みがまったく違うらしい。走るときの着地衝撃は体重の3倍から4倍。体重65kgの僕なら、片脚に200kg近い負荷がかかる計算だ。スニーカーはその衝撃をほとんど吸収できず、膝や腰がダイレクトに受け止めていたことになる。

    これが、僕がランニングシューズにお金をかけるようになったきっかけだ。

    初めての一足選びで大失敗

    意気込んでスポーツ用品店に行ったものの、壁一面に並ぶシューズを見て完全に固まった。どれを選べばいいのかわからない。結局、当時流行っていた薄底のレーシングモデルを「かっこいい」という理由だけで購入した。

    最初の3kmは気持ちよく走れた。でも5kmを超えたあたりから、足裏全体がジンジンしてくる。ふくらはぎはパンパンに張り、翌日は筋肉痛でまともに歩けなかった。軽量モデルは上級者がスピードを出すためのシューズで、初心者の僕にはクッションも安定性もまったく足りなかったのだ。

    この失敗から学んだのは、見た目や流行よりも、自分の走り方や足型に合ったシューズを選ぶことの大切さだった。

    自分に合うシューズを見つけるまで

    次はちゃんと選ぼうと、ランニング専門店で足型診断を受けた。店員さんに計測器に乗るよう言われ、裸足で立つと、僕の足は「エジプト型」だと判明。親指が一番長く、小指に向かって斜めに下がっていく形状だ。このタイプはつま先に余裕のあるモデルが合うらしい。

    さらに驚いたのがサイズ感。普段のスニーカーは26.5cmなのに、ランニングシューズは27.5cmを勧められた。走っていると足が膨張するから、つま先に指1本分、約1cmの余裕が必要だという。実際に履いてみると、確かにしっくりくる。今までいかに窮屈な靴で走っていたかを痛感した。

    結局その日は買わず、別の店でも試着を重ねた。アシックス、ナイキ、アディダス、ホカ、とにかく履きまくった。同じメーカーでもモデルによって履き心地がまるで違う。重い、軽い、柔らかい、反発がある――違いを言語化できるまで履き比べた。

    実際に半年以上使って良かった5足

    ここからは、僕が実際に半年以上使い、走行距離300kmを超えた上で「これは良かった」と自信を持って言える5足を紹介する。

    アシックス GEL-KAYANO 31

    安定性という言葉の意味を、このシューズで初めて理解した。履いた瞬間、かかとから土踏まずまでをしっかりホールドされている感覚がある。走り出すと、オーバープロネーション(着地時に足が内側に倒れすぎる癖)のある僕の足を、ミッドソールが自然に矯正してくれる。

    クッションは柔らかすぎず硬すぎず。10kmを過ぎても足裏の疲労感が少ない。ただ、重量は片足300g近くあるので、スピードを出したい日には不向き。僕は疲れている日のジョグや、回復走のときに使っている。初心者はこれ一足選んでおけばまず間違いない。


    ホカ クリフトン10

    「履いた瞬間に走りたくなる」というキャッチコピーに嘘はなかった。とにかくクッションが分厚くて柔らかいのに、沈み込みすぎず適度な反発がある。初めて履いた日、いつもより3kmも長く走ってしまったほどだ。

    特筆すべきは、この分厚さでも軽量に仕上がっている点。見た目のボリューム感に反して片足約250gで、KAYANOよりだいぶ軽い。難点を挙げるとすれば、ソールの減りがやや早いこと。僕の場合、400kmを過ぎたあたりからクッションのヘタリを感じ始めた。コスパを重視する人には少し辛いかもしれない。

    アシックス NOVABLAST 5

    最近買った中で一番テンションが上がったシューズ。走り出すと、トランポリンの上を跳ねているような不思議な感覚がある。着地のたびに「ポンッ」と前に押し出される感じで、自然とピッチが上がる。FF BLAST MAXという新素材のミッドソールが、前作より8.5%も反発性を高めたらしい。

    ペース走やビルドアップ走に使うと効果がわかりやすい。ゆっくり走るジョグには逆に不向きで、スピードが出すぎて疲れてしまうことも。使いどころを選ぶシューズだけど、はまったときの楽しさは格別だ。

    ナイキ ペガサス 41

    3年間履き続けている定番中の定番。派手なテクノロジーはないかもしれないが、何をやっても平均点以上を出してくれる優等生だ。クッション、反発、フィット感、耐久性、どれも80点以上。ジョグからペース走、距離走まで幅広くこなせる。

    特に気に入っているのはアッパーのフィット感。足を包み込むような一体感があり、シューズの中で足がずれるストレスが一切ない。ただ、幅広の足型の人は小指が当たるかもしれない。実際、足幅が広めの友人は「ちょっと窮屈」と言っていた。

    On クラウドサーファー

    スイス発のOnは、あの独特なソール形状が目を引く。正直最初は「デザインだけじゃないの」と疑っていた。しかし履いて走ってみると、これが想像以上に気持ちいい。

    ソールの空洞部分が着地時に変形して衝撃を分散し、蹴り出すときに元の形に戻って反発を生む仕組み。言葉で説明すると複雑だけど、実際の感覚は「フワッと着地してスッと前に進む」。路面をあまり選ばないのも強みで、公園の不整地でも安定して走れた。

    ただし、ソールの隙間に小石が挟まることがある。砂利道を走ったあとは要チェックだ。それと、価格が少し高め。でも、走るモチベーションを上げたい人には投資する価値がある。

    2足ローテーションで怪我が減った

    シューズは2足以上持つことをおすすめする。同じシューズばかり履いていると、同じ筋肉や関節に負荷がかかり続ける。僕はKAYANOでゆっくり走る日と、NOVABLASTでスピードを出す日を分けるようになってから、膝の違和感が劇的に減った。

    もうひとつ、ローテーションするとシューズの寿命も延びる。ミッドソールは走ったあと24時間から48時間かけて元の形に戻る。毎日同じシューズを履くと、この回復が追いつかずにヘタリが早まる。1足に500kmしか持たなかったのが、ローテーションで700kmくらいまで伸びた実感がある。


    買い替えサインを見逃すな

    シューズの寿命は一般的に500kmから800kmと言われる。僕の場合、ソールの減りよりも先に「クッションが死んだ」感覚で判断している。走っているときに地面からの突き上げが強くなってきたら交換時だ。見た目はまだ綺麗でも、ミッドソールの機能は確実に落ちている。

    以前、もったいなくて1000km以上履き続けたら、足底筋膜炎を発症した。治療に3ヶ月かかり、結局走れない期間のほうがずっと辛かった。ケチらずに買い替えるのが、結局は一番の節約だと思う。

    ランニングは道具のスポーツだ。シューズひとつで走りも怪我のリスクも変わる。この記事が、あなたのベストな一足と出会うきっかけになれば嬉しい。

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    Pixel 9aを発売日に購入し、メイン機として数週間使ってみた。実際に生活の一部に組み込んでみて見えてきた、スペック表だけでは語れないリアルな使用感をお伝えする。結論から言うと、この端末は「待てる人」が手にしたとき、市場で最もコスパの良い一台になる。ただし、万人に勧められるかというと、話は少し別だ。

    最初に白状すると、僕はPixel 9aに飛びついたことを少し後悔していた時期があった。買って数日、カフェのテーブルに端末を置いたとき、隣の人が最新のハイエンド機を使っているのが目に入り、「やっぱりカメラバーのある従来のデザインの方が高く見えるよな」と思ってしまった。しかし、その考えは一週間もしないうちに180度変わった。実際の生活の中で「これで十分だ」と思える瞬間があまりに多かったからだ。


    フラットになった背面がもたらす、想像以上の快適さ

    Pixel 9aを手にしてすぐに感じたのは、背面のカメラが出っ張っていないことの恩恵の大きさだ。正確にはわずかに0.5mmほどの段差はあるものの、ケースなしで机に置いてもガタつきは一切感じられない。ナイトテーブルに置いたとき、アラームを止めるために画面をタップしても、端末がカタカタと揺れない。こういう小さなストレスが存在しなかったこと自体、これまでのスマホでは無意識に我慢させられていたんだなと気付かされた。

    その代わり、手に取った瞬間に目に入る画面周りのベゼル、つまり黒い枠は正直太い。上位のPixel 9と並べると、その差は一目瞭然。ただ、これも不思議なもので、画面の中のコンテンツに没頭しているときはまったく気にならない。むしろ、このベゼルのおかげで意図せず画面端に触れてしまう誤操作が減っているようにすら感じる。6.3インチというサイズ感は絶妙で、手が小さい僕の妻は「片手だとちょっと厳しい」と言っていたが、男性の手ならばギリギリ片手で収まる範囲だ。重量も186gと軽すぎず重すぎず、長時間の通話や読書でも手首が疲れにくい。持ったときの安心感がある。

    バッテリー持ちは「別次元」。充電を忘れる生活へ

    Pixel 9aを語る上で外せないのが、5,100mAhのバッテリーだ。数字だけ見ると「ふーん」で終わってしまうかもしれないが、実体験としてはあまりに頼もしい。朝7時に100%で家を出て、移動中に1時間ほどの動画視聴、昼休みにSNSとブラウジングを1時間、仕事中も常に通知を受け、帰宅時に音楽を聴く。そんな日常使いで、夜23時の就寝時点でまだ40%を切らない日が続いた。

    一度だけ、週末にうっかり充電ケーブルを繋ぎ忘れて寝てしまったことがある。嫌な予感で朝起きて画面を見ると、バッテリー残量はまだ82%だった。前日、寝る前に少し触っていただけとはいえ、これには素直に感動した。ライトユーザーなら2日は余裕だろう。おかげで、この端末にしてからモバイルバッテリーを持ち歩く習慣が完全に消えた。


    AIが実用的すぎるカメラ。ただし夜は正直に言う

    Pixelシリーズのカメラは、もはや「AIが写真を仕上げるもの」と言っていい。Pixel 9aの48MPメインカメラは、まさに「撮るだけで上手く見える」の極致だ。公園で子供を撮った写真は、逆光にも関わらず顔がくっきりと明るく補正され、空の青さも不自然でないレベルで残っている。料理の写真も、余計な加工感なく美味しそうに撮れる。カメラに詳しくない友人に「これどうやって撮ったの?」と聞かれて「ただタップしただけだよ」と答えられる気軽さがある。

    しかし、暗所性能に関しては正直に書いておきたい。夜の繁華街でPortraitモードを使ったところ、髪の毛のディテールが少し溶けてしまい、背景のボケも上位モデルと比べると少しざわつく。動画撮影中に歩くと手ぶれ補正は効いているものの、足の振動がわずかに映像に伝わることがあった。ここは、間違いなくPixel 9やiPhone 16eとの差を感じる部分だ。昼間の写真に全振りしたと割り切れるなら、何も問題はない。

    Tensor G4の熱と、役に立つGemini

    上位モデルと同じTensor G4チップを積んでいるおかげで、アプリの立ち上がりやウェブブラウジングはとにかくヌルヌル動く。ただ、普段ゲームをしない僕が唯一ハマっている「ゼンレスゾーンゼロ」を高画質設定で30分ほどプレイしたところ、本体の上部、カメラ周辺が結構熱くなった。発熱による強制終了や極端な動作低下はなかったが、素手で持つには少し気になる温度だった。軽いゲームなら問題ないが、ヘビーな3Dゲームを長時間する人は、この点だけ注意してほしい。

    一方で、この端末で初めて体験したGemini Liveのビデオ機能は想像以上に使える。散らかった仕事机の上で「資料の赤字ペンどこだっけ?」とスマホに話しかけると、カメラに映った映像からペンの位置を正確に認識し、画面の上にピン留めして教えてくれた。これは大げさでなく、自分の目で探すよりずっと早い。まだ万人が使う機能ではないかもしれないが、生活の一部にAIが溶け込む未来を感じさせてくれる、そんな体験だった。

    競合と比較して。なぜ僕がこれを選んだのか

    同時期に発売されたiPhone 16eとは本当に悩んだ。しかし、最終的に2万円近い価格差と、60Hzのリフレッシュレートに留まるiPhoneに対し、Pixel 9aは120Hzの滑らかなディスプレイを搭載している点が決定打になった。画面をスクロールしたときのヌルヌルとした滑らかさは、一度味わうと戻れない。これはスペック比較サイトでは伝わりにくい、実際の満足度に直結する部分だ。

    上位のPixel 9との差は約5万円。この価格差で失われるのは、僕にとっては「望遠レンズ」と「少しの高級感」だけだった。生活していて望遠レンズが欲しくなる瞬間が年に数回しかない自分にとって、この選択は間違っていなかった。コストパフォーマンスという言葉がこれほど似合う端末は、最近ではなかなかない。


    こんな人にPixel 9aはおすすめできない

    正直なところ、この端末は万人におすすめできるわけではない。以下のどれかに当てはまる人は、購入前によく考えた方がいい。

    • 夜のライブハウスや暗い場所で動画を頻繁に撮る人
    • 「最新で最高のスペックを持っている」という満足感を大切にしたい人
    • 画面のベゼルが細いスタイリッシュさを何よりも重視する人

    逆に、「スマホに過度な期待はしていないけど、日常生活でストレスを感じたくない」「写真はSNSに上げるくらいで十分」「とにかく充電の不安から解放されたい」という人には、これ以上ないパートナーになる。買ってから数週間、小さな欠点を理解した上で使うと、このコスパの権化のような端末には、本当に満足している。

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    はじめに:膝の痛みが消えた日

    3年前の春、ジョギングのたびに右膝の外側がズキズキと痛むようになった。走り終えると階段の上り下りもままならない。シューズを並べてみると、どれもソールがぺたんこに潰れていた。ランニングショップの店員さんに「次はクッションを変えてみませんか」と差し出されたのが、マシュマロみたいに分厚いソールのホカ(HOKA)だった。最初はその見た目に「こんなの履いて走れるのか」と半信半疑。でも、試し履きで一歩踏み出した瞬間、あまりの柔らかさに笑ってしまったのを覚えている。以来、私はほぼ毎日ホカを履くようになった。この記事では、私が実際に履き続けて感じたメリット、モデルごとの正直な感想、そして意外な落とし穴まで包み隠さず書いていこうと思う。


    まず知ってほしい、ホカのすごさ

    ホカの最大の魅力は、やはりあの極厚ミッドソールが生み出す衝撃吸収力だ。走っているとき、かかとから着地しても「ドスン」という衝撃が「ふわっ」に変わる。このおかげで膝や腰に響かず、翌日に疲れを持ち越しにくくなった。私の場合、週に30kmほど走っていた膝痛がぴたりと止み、今では月間100kmを超えてもトラブル知らずだ。

    もうひとつの特徴は「メタロッカー」と呼ばれるソールのカーブ形状。これが自然に重心を前に運んでくれるので、走りのリズムがすごく取りやすい。最初は少し前のめりに感じるかもしれないが、慣れると「コロコロ」転がるような足運びが心地よくなる。通勤で履いても、大げさでなく歩くのが楽しくなるシューズだ。

    モデル別・私のリアルな体験談

    ここからは、私が自腹で買って使い倒した4モデルの本音レビューを書く。なお、私のスペックは体重62kg、足幅は普通、普段のランニングペースは1kmあたり5分半から6分だ。

    クリフトン10(CLIFTON 10)――最初の一足にこれ以上ない万能選手

    最初に買ったのがクリフトン9だったが、今年10に買い替えた。前作よりかかとのホールド感が上がり、ダダ滑りしていたシューズ内のズレが気にならなくなった。クッションは適度に柔らかく、10kmのジョグから20km超のロング走までストレスなく走れる。実際、先月のハーフマラソンもこのシューズで走り切った。一点だけ、すり減りがやや早い気がする。走行500kmを超えると、なんとなくクッションのヘタリを感じ始めた。

    ボンダイ9(BONDI 9)――雲の上を走る感覚を求めるならこれ

    昨年、ふくらはぎの張りが強かった時期に「とことん守ってくれる靴が欲しい」と思い購入。履いた瞬間、これまでにないモコモコ感に思わず「おおっ」と声が出た。実際に走ると、着地の衝撃がほとんど消える。ただ、ソールがとにかく厚いので、速く走ろうとすると足首がぶれてタイムは伸びない。私は完全に回復走や疲れた日の通勤用として割り切っている。あと、見た目のボリュームが思った以上に大きく、カジュアルな服には選ぶけど、スーツにはまず合わない。


    マッハ7(MACH 7)――スピード練習に火がついた

    「少し速く走りたい」と思い立ち、軽量系に手を出したのがマッハ7。クリフトンより明らかに薄くて軽く、履くと自然にピッチが上がる。トラックでのインターバル走で使うと、気持ちよくスピードに乗れてタイムが数秒縮まった。ただし、このシューズ、ライフが短い。走行300kmを過ぎたあたりから反発が弱まり、400kmで引退させた。コスパを考えると、普段履きでなくあくまでスピード練習専用と割り切ったほうがいい。

    アラヒ8(ARAHI 8)――安定感と優しさの両立に感動

    実は私、軽いオーバープロネーション(着地時に足首が内側に倒れ込む癖)がある。トレーナーに「スタビリティシューズを試してみたら」と言われて選んだのがアラヒ8。昔の安定系シューズのようにガチガチに固められておらず、Jフレームという硬めの素材がソールの内側に入っているおかげで、自然に足がまっすぐ出る。走り始めてすぐ「あ、これ安心する」と感じた。クッションも十分で、10km走っても疲れにくい。オーバープロネーション気味の市民ランナーにはぜひ試してほしい。

    正直に言う、困った点と注意点

    良いことばかり書いてきたが、落とし穴もある。まずサイズ選びだ。クリフトン10は普段よりハーフサイズ上げてちょうどよかったのに、アラヒ8は同じサイズだと幅がタイトで、長時間履いていると小指が当たってしまった。モデルによってフィット感が驚くほど違う。通販で買う前に、必ず実店舗で試し履きしてほしい。

    次に、ソールの減り。厚底だから長持ちしそうに思うが、ラバーのない部分が多く、特にミッドソール直置きのクリフトンは摩耗が早い。走り方にもよるが、私は800kmが交換の目安だ。あと雨天時のグリップは正直いまいち。ツルツルの路面では気を抜くと滑りそうになる日が何度かあった。

    最後に、見た目の好み。どうしてもソールが目立つので、「靴だけ浮いてない?」と友人に突っ込まれたこともある。街履きとして使うなら、モノトーンカラーを選ぶのが無難かもしれない。


    結局、ホカは誰に向いているのか

    私の経験から断言すると、ホカは「速さより快適さ」「故障なく走り続けたい」というランナーにぴったりだ。これから走り始める人、膝や腰に不安を抱える人、長い距離をゆるゆると楽しみたい人。そんな人たちにとって、これほど頼れる相棒はない。逆に、ガンガンタイムを狙うレース志向の人には、マッハ7のような一部モデルは合うが、全体としては物足りないと感じるかもしれない。

    迷ったらまずはクリフトン10を試し履きしてみてほしい。あのふわりとした着地感は、きっとあなたのランニングの世界を変えてくれると思う。

      このエントリーをはてなブックマークに追加

    初めての大阪マラソン、正直なところ舐めていました。2月の大阪は「寒い」と聞いていたけれど、走れば温まるだろうと薄手のアームカバーだけでスタートラインに立った自分を、今なら叱ってやりたい。結果から言うと、ネットタイム4時間32分17秒。サブ4.5はぎりぎり達成したものの、レース後半は低体温症一歩手前の震えと闘う、忘れられない42.195キロになった。


    結果速報をざっくりと振り返る

    まずは2026年2月22日の結果をさらっておきたい。男子総合優勝はジブチのイブラヒム・ハッサン選手で2時間5分20秒の大会新記録。2位には昨年の覇者イフニリグ・アダン選手が2時間5分33秒で続き、3位にケニアのタヌイ選手。日本人トップは平林清澄選手(ロジスティード)が2時間6分14秒で5位に入り、見事MGC出場権を獲得した。山下、竹井選手らも続々とMGC切符を手にし、まさに高速レースの名にふさわしい展開だった。

    ただし、私がリアルタイムで結果を知ったのはレース後。走っている最中は自分の脚と寒さとの戦いで、先頭集団のドラマを想像する余裕すらなかった。

    エントリーからして茨の道だった

    そもそも出走権を取るまでが大変だった。友人の誘いで「大阪マラソン走ろうよ」と軽い気持ちでRUNNETに登録したのはいいが、当選倍率は10倍近いとも言われる狭き門。2023年のデータでは応募者約10万人に対し出走は2.8万人ほど。しかも近年はさらに人気が高まり、チャリティ枠やふるさと納税枠に流れる人も増えている。私は運よく一般枠で当選したが、落選した仲間を何人も見送った。エントリーするなら、とにかく早めに登録して祈るしかない。

    寒さは想像以上、途中で雪が舞った

    スタート地点の大阪城公園に着いた朝6時、気温は4℃。予報では昼前から雪の可能性もあった。私は半袖に薄手のウインドブレーカー、アームカバーという出で立ち。ところが待機中に雨がぱらつき、風が体温を容赦なく奪っていく。スタートブロックに並ぶ前からすでに手がかじかみ、軽装を激しく後悔した。経験者のブログに書いてあった「グローブとネックウォーマーは必須」という言葉を、あのときほど思い知った瞬間はない。

    号砲とともに御堂筋を南下する開放感は筆舌に尽くしがたい。ビルの谷間をランナーが埋め尽くす光景は壮観で、沿道の声援に何度も背中を押された。ところが14キロを過ぎて京セラドーム付近にさしかかると、急に風雪が強まった。気温は体感で氷点下。指先の感覚がなくなり、給水の紙コップを持つことすらおぼつかない。パワージェルをちぎろうにも、グローブ代わりの軍手がずれて開封に30秒以上かかってしまい、焦りだけが募った。


    25キロからの難所と「まいどエイド」の奇跡

    大阪マラソンのコースは基本的にフラットと言われるが、天王寺公園を抜けてから30キロ手前にかけては、緩やかなアップダウンが意外と足にくる。25キロ地点で私はすでに脚が重く、関門閉鎖のプレッシャーとの戦いが始まっていた。ペースはキロ6分半を超え、歩くランナーも目立ち始める。そんなとき、32.8キロ付近に「まいどエイド」が忽然と現れた。

    商店街の方が総出で用意したというたこ焼き、お好み焼き、コロッケ、おにぎり、温かいお汁粉。私は震える手でおにぎりを頬張り、お汁粉の甘さに涙が出そうになった。あのエリアだけ空気が違う。沿道のおばちゃんの「お兄ちゃん、えらいね!」の声に、どれだけ心が解れたか。海外ランナーが「エイドのために走る価値がある」と言うのも納得である。

    40キロ手前の罠とゴールの景色

    まいどエイドで奇跡的に復活したものの、40キロ付近の大阪城公園ガード下はまたもや魔物だった。下り坂を利用してスパートをかけたくなるが、実はガード下を抜けると小さな上りが待っており、ここで脚をつるランナーが後を絶たない。私も実際にふくらはぎがぴくぴくし、あと2キロを歩きそうになった。しかし沿道の「あとちょっとやで!」の声に押され、なんとかラストスパート。ゴールの大阪城が見えた瞬間、寒さも痛みも吹き飛んだ。

    困った点と向いている人、注意点

    実際に走って痛感したのは、冬のフルマラソンの寒さ対策が事前準備の8割を占めるということ。レース中の雪や風は当たり前で、気象条件が一気に変わる。荷物預けはスムーズだったが、完了までに1時間以上かかったというベテランランナーの話もあり、自己防衛がすべてだ。また、グローブを着けたままの補給食開封は、事前に何度も練習しておかないと本番で確実に焦る。私はこれで10分近くロスした。

    この大会は、記録を狙いたい中上級者はもちろん、7時間制限のなかで「完走」の喜びを味わいたい初心者にも向いている。ただし、平坦だからといって舐めてかかると、後半のアップダウンと寒さで心が折れる。エイドの充実度や応援の温かさは国内トップクラスだから、どうせ走るなら万全の防寒と補給計画を持ち込んでほしい。


    それでもまた走りたいと思える街

    ゴール後の大阪城公園で、私は震えながら配布のアルミブランケットにくるまり、無事に完走したランナー仲間とハイタッチを交わした。タイムは4時間32分。お世辞にも速くないが、雪と風の大阪を走り切った誇らしさは何にも代えがたい。結果だけを見れば3万人を超えるランナーのひとりに過ぎないけれど、一人ひとりにドラマがある。次こそはグローブを二重にし、補給食の開封練習を積んで、まいどエイドでたこ焼きをもっと味わえるよう、またエントリーするつもりだ。

    このページのトップヘ